121日目：ライオン

121日目のテーマは「ライオン」。
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Contents

コントラSS

「むかし、むかし。この世界にはこんな大きな動物が存在していました」
歴史を紐解くと分かることでも、それは実感を伴うことのない虚構。
それでも、それが居たことを証明してくれる存在もここにある。
「ねぇ、聞きたいんだけど」
彼はどんな風に教えてくれるのかしら？大昔の王者の話を。

（今回は、「可憐」と「猛」のお話です。）

「彼は私の憧れだった。決して近付くことが出来ないと分かって居たから、私は敢えて多くを望まなかった。それでいい…それで構わない。そう思っていたのに、それでもやっぱり気付いて欲しかった……」

空を見上げ、風を感じ、大地の鼓動を聞く。
どこまでも果ての無い自由の中で、本能のまま生きる事が当たり前だった。
でも今がそうでは無い事も知っている。
ただ……それ自体が不幸だというわけでは無いのかも知れない。
俺はそんな風に思うんだ。