162日目：砂時計

162日目のテーマは「砂時計」。
お話は、各リンクからお楽しみいただけます。

感想や応援は、直接作者に伝えてあげてください。

Contents

コントラSS

客との時間を表すのが砂時計。
それは、現在の時刻も表せないし、残り時間も正確に表現出来ない。
それでも使えるのは、計る時間が必ず一定だからだ。
それ以外は……何も出来ないけどな

（今回は、「弘孝」のお話です。）

「祖父から貰った砂時計は、とても綺麗なアンティークもの。砂がさらさらと落ちる度、様々なドラマが浮かんでは消える。それはまるで人の数ほど語らえる、特別なお話のように……」

さらさらと流れる銀色の砂。
とても綺麗で不思議なそれは、必ず五分で全てが落ちきる。
七分でもなく、三分でも無い、必ず五分の砂時間。
どうして？と母に尋ねると、時間と砂は同じ物なのだと教えられた。
だからずっと、時間は砂なんだと……私は未だにそう考えている。